カンボス村「桜公園」 植樹式



4月9日、関大使は、キプロス西部トロードス山麓にあるカンボス村と当館の協力で設営された「桜公園」で、桜の苗の植樹式に参加しました。本事業は、今年がキプロスと日本の外交関係樹立60周年になるのを記念して行う、2年間の事業の1年目です。カンボス村が提供した約3,000m2の敷地に、両国間のさらなる友好関係の深化を願い、初年度はカンザンとシロフゲンの計26本の桜の苗木を植えます。
式典には、関大使、ソティリス・アンドニウ・カンボス村長、キプロス政府関係者のほか、家族連れら約100人が参加し、青空の下、和やかな雰囲気の中で行われました。
関大使は挨拶で、日本人にとって、桜が希望や活力、生命の象徴であることを紹介し、「大使の発令を受けて以来、キプロスに桜公園を作りたいとずっと夢見ていました。外交関係樹立60周年という記念の年に設立されたこの公園が、両国の友好の証となることを願っています。そして、カンボス村のサクランボ祭りに合わせて、公式な植樹式を実施することを楽しみにしています。」と述べました。
アンドニウ村長は、(標高約1900mに上るトロードス山脈の山麓にある)カンボス村は、キプロスの中でも気候が桜の植樹に最も適した場所であることを紹介し、「日本の協力に感謝します。サクランボ狩りの季節に合わせ、毎年6月頃に行っている恒例のサクランボ祭りは、今年は外交関係樹立60周年記念の意味を込めて行い、日本の友人との末永い友情に繋げていきたい。」と述べました。
農業・農村開発・環境省森林局代表と外務省代表も挨拶を行い、この事業が、キプロスと日本の友好関係の強化につながること、また、この地域の持続可能な発展に寄与することを期待する旨述べました。
桜公園事業は、カンボス村が土地の提供・整備を行い、MUFGインベスター・サービス・フィンテック株式会社、キプロス日本友好協会2021、当館が苗木を提供したほか、公益財団法人日本さくらの会、森林局ヨアニス・パパドプロス氏、デンドロス株式会社ヨアノス・オルファノス氏がアドバイザーとして協力しました。