「北キプロス」への入域に関する注意

令和3年1月5日
1.キプロス共和国政府は、国連が管理する緩衝地帯を挟んで北側に位置する北キプロス地域(キプロスのトルコ系住民が支配する「北キプロス・トルコ共和国(以下「北キプロス」)」と称される被占領地域)へ外国人が国内数カ所のチェックポイントを通過して訪問することを認めています。チェックポイントを通過する際に旅券の提示が求められます。

2.しかし、キプロス共和国政府は、同国に入国する旅行者が「北キプロス」の空港・港を経由して同共和国へ入国することを違法と見なしており、旅行者は合法的な入国施設経由で旅行することが求められます。キプロス共和国政府が合法と認める入国ポイントは、ラルナカ、パフォスの空港、ラルナカ、リマソール、ラチ、パフォスの港です。

3.「北キプロス」で不法に占有されたギリシャ系地主の土地に建設された宿泊施設に滞在することは、所有者によって法的措置が取られる可能性があります。また、キプロス共和国に到着する際の入国審査の段階で、「北キプロス」の宿泊施設に滞在することが判明する場合、及び「北キプロス」で開催される公的行事に出席することが判明する場合、入国を拒否されることがあります。(注)

4.日本政府は「北キプロス・トルコ共和国」の独立を承認しておらず、ニコシアの在キプロス日本国大使館は、同地域で活動することは困難な状況ですので、「北キプロス」への入域及び滞在に関しては十分ご注意下さい。